自家用車に係るコストの話

皆さんは自分の車を所有しているだろうか。都内であれば、どこに行くにも駅が近いし、駐車場代も高いからわざわざ車を所有するという選択肢を選ばない

方も多いだろう。

 

これが地方になると話は変わってくる。地方では、自家用車を持たずに生活することがほぼ不可能な地域が多い。

 

買い物に行くにも車で10分以上。距離にすると5キロ以上離れているなんていう地域はザラである。

 

一方、そういう田舎では所得の高い職業は概して少ない傾向にある。つまり、所得が比較的低いにも関わらず、自家用車の保有コストを負担しなければならないのである。

では、自家用車を保有するコストはいかほどであろうか。

 

仮に300万円の自家用車を購入して7年間、10万キロ乗った場合、1Lあたり10kmの燃費、ガソリン代が150円として、総ガソリン代が150万円、車検代が3回分で50万円。自動車税が30万円。保険代が35万円。7年間合計で565万円かかることになる。

 

仮に50万円で車が売れても、実質515万円の負担である。これを年間にすると、73万円の負担である。

 

田舎は大抵1家庭あたり2台所有しているから、実に150万円が車の負担に消えているのだ。

 

こうなってくると、田舎の生活は金がかからないというのは本当なのか?ということになってくる。

 

人々が都会を選択するのは分かるような気がする。